トゥシューズ試験でした。4 思うこと、いろいろ。

今日は天文館でキョウカちゃんと会いました!

お母様と一緒にトゥシューズパットを買いに来たんですって!

トゥシューズ、早く届くといいですね~。

楽しみに待っていてください。

 

さて・・・トゥシューズ試験のシリーズも今回で終わりです!

 

トゥシューズ試験は美里先生が見て合否を判断するものです。

トゥシューズはシューズで練習するときよりも危険度が増すので

怪我をしやすくなるんですね。

「履いていいですよ」というのには責任を伴います。

ですから、受験者も合格者も慎重に決めています。

これまで頑張って培った身体の柔軟性、足の強さ、精神性、等を

総合的に見て決めています。

これは専門的な目を持たないと判断しづらいところだと思います。

 

トゥシューズ試験を始めてもう10年経ちますが

これまでいろんなドラマがありました。

 

トゥシューズの試験中・・

子供だけでなく、お母様がたも一緒に緊張したり、喜んだり、悲しくなったり。

そういう姿を見て、私は、感動してしまいます。

親子って一心同体だなーと思う瞬間です。

子を思う親の気持ち・・・深いです。

 

また、トゥシューズ試験のメンバーに選ばれず、子供だけでなく、ママも悲しい。

そんなこともありました。

「娘のトゥシューズ試験を先延ばしにしたのは、先生のお考えがあってのことだと思います。

ショックでしたけど、次がんばろうね、と子供と話しました。」

という内容の長-いお手紙をいただいたこともあります。

その子はその後、誰よりも練習を頑張って、トゥシューズを履いた後は

さらに上手になって、コンクールでもバンバン賞をとるようになりました。

トゥシューズ試験のことで、ショック・・・で終わらず、それをバネにして頑張った良い例でした。

 

いつも思うのですが、習い事(芸事)って、親も鍛えられますよね。

親だったら子供の悲しい顔は見たくないですもの。

でも、そこで、子供と一緒に泣くか、

冷静さと愛情を持って子供に叱咤激励の言葉を送るか

それは親次第なんだなと思います。

 

トゥシューズ試験とは話がそれてしまいますが・・・

 

今回の発表会である出来事がありました。

 

「バレエは好きだけど、他のお友達みたいに自分は上手に踊れない。

間違えたらどうしよう、という恐怖で、舞台に立つのが怖くなった・・。

今回の舞台を最後にバレエをやめることにしました。」

えっ!

あんなにバレエが好きだったのに・・!!

私たちはショックでした。

「上手になってほしいという一心で頑張ったけど

みんなが頑張れば頑張るだけプレッシャーがかかる子もいる。

バレエは団体だし、そのへんがとても難しい。でも、あの子にはかわいそうな思いを

させてしまって・・・申し訳ない。。」・・と、美里先生。

 

前日リハーサルの日、私は美里先生のこれまでの舞台上での失敗談を

ゲラゲラ笑ってその子に話しました。その子もちょっと笑ってました。

そして「失敗してもいいから、思い切って踊ったらいいよ」と言って送り出しました。

 

結局その子は立派に役を踊りきり、舞台袖で見たすっきりした表情からは

「乗り越えた」感の自信を感じました。いろんな思いがあった分、

私にとって少し安堵をおぼえたひとときでした。

 

お正月が明けて、ご両親と一緒に、その子がFRAISに挨拶に来てくれました。

私たちはてっきり、お別れの挨拶だと思っていました。

すると、「またお願いします。いろいろご心配おかけしてすみませんでした」・・と。

そこで、その子のお父様がその子におっしゃいました。

「これからの人生、こんなことはいくらでもある!

人よりもできないと思ったら人よりも努力すればよか。

バレエが好きなんだろう?

そしたら練習しかない。

お前は精神的にもっと強くなれ。」

 

私は、このお父様は素晴らしいと思いました。

真の愛だなと思いました。

 

子供の感情に対して親が過度にそして敏感に反応し過ぎると

滅茶苦茶になってしまうことがあります。

子育てって親はいつも自分が試されているような気分。

子供を通して様々な経験を積めば積むだけ親も鍛えられる。

そして、いい意味での鈍感力を養うことができると思うんですよね。

キリキリせずに長い目で子供のことを見守ってあげたほうがいいなと思います。

特に芸事って、すぐに結果があらわれるものじゃないし、時間をかけて

「本当の良さ」を理解していけるものだと思います。

それは言葉だけではわからないものです。

 

 

バレエが好き!バレエが上手くなりたいから頑張る!という思いはダイジだと思いますが

それ以上にバレエを通して「心を育てる」ことができたらもっといいなと思います。

誰かに負けたくないという思いだけだと、貧しいバレエになっちゃう!

 

トゥシューズ試験の話からなんだか長くなってしまいましたが・・・笑。

 

情熱と冷静さを持っている大人はいいですよね。

そんな大人を子供はちゃんと見てる!と思います。

そして、そんな子供に大人(親)は育てられてるのかなー・・・笑。

 

 

 

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