俳優「田村正和さん」とピアニスト「舘野泉さん」に母を偲ぶ

 

母がいない世界56日目。

 

わたしはまだ母の写真の笑顔に向き合うことができないでいます。

 

写真を見ると辛くなるので、ぱっと目に入らない場所に遺影を置いています。

 

 

 

ニュースで俳優の田村正和さんがお亡くなりになったことを知りました。

 

母と一つ違いの年齢だったということ、母と1日違いで亡くなったということ。

生きてきた道は全く違いますが、なんとなく、母と重ねてしまいます。

 

 

 

持病があったということですが、3年前までテレビドラマの撮影をされていて、お元気な姿を見せていた田村正和さん。

 

 

 

わたしは「古畑任三郎」が大好きでした。

あの笑顔に優しさやダンディーさお人柄が滲み出ていると言いますか。

どんな表情にも釘付けになってしまうほどの魅力。品の良さ。

 

 

唯一無二の俳優さんだったと思います。

 

 

 

 

もちろんわたしはテレビやYouTubeからしか田村正和さんを知ることはないわけですが・・

 

 

どんな時もかっこよく、引き際までかっこよく、

最後の最後までご自分の生き方やポリシーを貫いた方だったんだなと

そんなふうに思います。

 

 

 

天国に旅立った年齢と日付が田村正和さんのそれとほぼ同じだった母。

 

 

母の人としての可愛らしさ品の良さ、

そして自然にフェイドアウトしていった引き際を思う時に

田村正和さんに似ているなあと・・・

 

 

 

そしてあんな風に天国に行ける人は選ばれた人なのかも、とも思ったりします。

 

 

何の迷いも悔いもなく天国への道標になる光の中に飛び乗っていったことでしょう。

 

 

 

家の中にあった母の気配は消えつつあります。

 

 

 

母が病に倒れてから26年、母を介護して18年、

母のことがずっと頭から離れない日々を過ごしてきました。

子育てをしながらの母の介護と仕事は、思い起こせばなかなかヘビーでした。

(疲れすぎて眠れない日々だった)

 

 

 

そこからある意味、解放され、今は、以前より体力も時間もあります。

こんな暮らしがあるんだ!と、「目から鱗」くらいの、新しい世界です。

 

 

 

 

今は、体が元気になった自分と、

母のことを思い寂しく辛くなる思いの中にいる自分の狭間の中にいます。

その割合が徐々に変化し、本当の本当に元気になっていくのでしょう。

 

 

 

田村正和さんが引退時期に「僕はもう十分にやったよ」と仰っていた通り

 

母も「私はもう十分にやりました」と言っているような気がします。

 

 

そして、「わたしも母との幸せな時間を十分過ごしました」

と言えるくらい、たくさん母と関わりを持てたことに

心から感謝しています。

 

 

 

・・・・・

 

 

 

そんなことを、今日、つらつら考えていました。

 

 

 

それはお誕生日のプレゼントに、

ある方に「暮しの手帖」をいただいたこともきっかけです。

 

 

雑誌を買わなくなってからもう何年も経ちますので、

こういうプレゼントは本当に嬉しいです。

 

 

いつも気の利いたプレゼントをしてくださるこの方のセンスが好きです。

 

 

 

衣食住に関することが大好きなわたしにとって

「暮らしの手帳」の情報はワクワクするものばかりです。

 

 

 

S__6914081

 

 

 

 

そして、この「暮しの手帖 初夏2021」では

ピアニストの舘野泉さんのお話が

6ページにもわたって掲載されていて、

とても興味深く読ませていただきました。

 

 

S__6914083

 

 

 

 

現在84歳の舘野泉さんは、19年前に脳出血を起こして、

ステージで倒れ、右半身の機能を失ってしまいました。

 

 

 

右手の自由を奪われるということがピアニストにとって何を意味するのか・・

 

一時はピアノから遠ざかったそうです。

 

 

 

それでも「いつか音楽に戻ってくる」という確信のもと、

左手だけで演奏するという手法で新しい音楽を手に入れました。

 

 

 

動く左手の可能性を最大限に生かした音楽家、舘野泉さん。

 

軽やかで透明で繊細で、力強さもあり・・本当に心を動かされます。

 

 

 

(母も、少しだけ動く左手を最大限に生かして、

できることをやろうと努力して過ごしていました。)

 

 

 

母と暮らす中で、いつも考えていたことがあります。

 

 

それは、

「体が自由に動くというだけで全てを持ってる。」

 

 

ということです。

 

 

昔はなんでも器用にこなし元気いっぱいだった母の

 

車椅子生活の姿を目の当たりにしながら

 

 

やろうと思えばなんだってできるなと。

 

やれるというだけで感謝が湧いてきます。

 

 

 

舘野泉さんのお話、

そして暮らしの中のヒント。

 

わたしにとって「これからの人生」を考える上で

まさにベストタイミングの出会いでした。

 

 

 

 

GOGOの舞台が終わり、

私はまたピアノの練習を本格的に再開しました。

 

 

落ち着いてじっくり弾けるという幸せを噛み締めています。

 

 

家族には「何を目指しているの?」と笑われますが・・

 

 

自己満足であっても、自分追求する楽しさを味わっています。

 

 

せっかく生まれてきたのですから、

せっかくピアノを学んできたのですから

死ぬまでに一度くらいは自分が納得できる演奏をしてみたい。

 

 

 

人生、まだまだこれからです!

 

 

 

(日々の基礎練習でその日の体調もわかったり。)

 

 

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LOVE &PEACE!

笑福!!

 

6月26日はピクニック上映会!

 

 

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