「赤毛のアン」(上白石萌音) 観ました⑤(思うこと)

 

 

上白石萌音ちゃん演じる「アン・シャーリー」に

とても印象深い言葉があります。

 

「わたしは完全にしあわせ!!

・・・赤毛でなければ・・。」

 

赤毛の女の子が完全な幸せになれるなんてありえない。

カラスの羽のように真っ黒い髪に生まれたかったと。

 

孤児院からプリンスエドワード島「グリーンゲイブルズ(アンの家)」に

引っ越してきたアンはすべての幸せを手に入れたかのようでしたが

唯一コンプレックスである「赤毛」を気にするばかりに、気持ちが晴れません。

「イケメン」で「成績優秀」なクラスメイトの男の子に赤毛をからかわれた

(彼はアンに近づきたくて赤毛をネタにしてしまったんだけど)ことで

彼とは口もきかなくなるほどの徹底ぶり。

(その状況は彼と同じ大学に進学するまで続いたんですね。)

 

「怒り」というものは、アンだけでなくほとんどの場合、

「自分のコンプレックス」を刺激された場合に

沸き起こる感情なのではないかな、と思います。

(または自分の思うようにいかないことに対しての怒りだったり)

他人に向かわない「怒り」は自分をよく知るという意味でとても素晴らしい感情だと思います。

沸き起こる「自分の怒りの感情」だけに意識の焦点を当ててよく観察するというのかな。

そうすることで自分のことがよくわかってくる。

 

自分以外の人に対して怒っていいのは、

そこに深い「愛」あるときだけだと思うんです。

 

自分の都合(コンプレックス)のために怒っていると

やっぱり完全な幸せにはなれないんじゃないかな。

いつも「足りない」ものを見てその欠乏感に苦しんでいる感じ?

 

アンは自分をあたたかく受け入れてくれる家族や友人たちの深い愛を知り、

日々成長し、自分を丸ごと愛することを学んでいきます。

 

そんな中・・

アンの家族はアンが大学に進学して家を離れることになったとき、

アンの存在の大きさ、大切さを改めて感じることになります。

そして、アンはやっとできた「心の友」ダイアナとの別れ、

マシュー(アンの家族)の死、によって、

大切なものを失うことへの欠乏感・喪失感を知ることになります。

人生には自分のコンプレックス等よりもっと大切にしなくてはならないことがあるということ。

「常に今がしあわせ」なんだ、ということを教えられます。

 

 

最近よく感じていることは

「自分の手足が届くところのこと(人・もの)を大事にして生きる」

ということです。それは刻々と過ぎる時間さえです。

未来も過去も自分の手には届かないけれど

「今」だけは自分で決められるし、どうにでもなる。

機嫌よくすごすか不機嫌ですごすか、自分で決められる。

真剣に取り組むか適当にやるか、それも自分で決められる。

楽しむか、苦しむか、自分で決められる。

 

 

わたしはこの「赤毛のアン」という作品を通して、

また、上白石萌音ちゃんの「今」「この瞬間」の姿を通して、

あらためて大切なものをいただきました!

 

心から感謝です!!

 

上白石萌音ちゃんの今後の活躍がさらに期待されます。

萌音ちゃん、ありがとう!!

 

 

 

mone1mone3

 

そうそう・・・

 

先日、棚の整理をしていましたところ、

萌音ちゃんからいただいた作文が出てきました。

発表会の後に書いてくれた作文です。

練習での出来事、舞台に上がる前に緊張したこと、

将来、お姉さんたちみたいに綺麗に踊れるようになりたいということ、

いつかオーロラ姫のバリエーションが踊ってみたいということなど

作文用紙3枚に丁寧に書き綴っていました。

「上白石も音」と、「萌」がひらがなで書いてありましたから

きっと、小学生の低学年のとき書いてくれたものでしょう。

萌音ちゃんの舞台の原点は鹿児島で培われたものなんじゃないか?

と思ってしまうようなうれしくなる作文でした。

 

CLASSICAL BALLET FRAIS

徳田玲子

 

 

 

 

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