もうすぐ夏休み♪&「世界一美しいもの」考察1(コンテ作品リハーサル前に)

ショート動画配信しています!

中等科さんたちのがんばり!見てね!

 

 

 

3連休最終日。FRAISは全クラス休講です。

ご安全に良き休日をお過ごしください。

 

夏休みが日1日と近づいてまいりました。

長期の休み、こどもたちにとって「やった〜!」。

親にとっては「楽しみ半分、あとの半分は・・」といったところでしょうか。

現実問題、シンプルに日常生活の諸々の負担が増えますしね。

 

そして夏休みならでは宿題・・・自由研究、工作、読書感想文、作文は、親への宿題といっても過言ではないほど。

あー思い出す笑。(今も宿題の内容は同じような感じなのかな・・?)

 

しかしまあ、今となってみれば、「大変だったけどあの頃が楽しかった」と思います。

子供との関わり合いって、本当に素晴らしいこと。

子供が、大人になった自分に、また子供の頃の経験をさせてくれる。

ワクワクする気持ちを思い出させてくれる。

 

山登り、海水浴、川遊び 、キャンプ 、畑仕事、博物館、美術館 ・・・

 

またこどもと一緒に行きたいな。と思っても、もうなかなか叶わない時期がすぐにやってきますからね。

 

自然は大切なことをたくさん教えてくれますね。

 

 

2024年夏を、できるだけ思い切り楽しんでくださいね。

 

 

S__20070408

 

さて。

 

ムラナギさんが描く「世界一美しいもの」

の冒頭で、主人公の「僕」はこう語りはじめました。

 

 

 

僕はある日、世界一美しいものを探そうと思ったんだ。

『それは、森の奥にある……』と、君に聞いたことがあった。

 

 

 

そうして「僕ら」は

何処までも続く深い深い森の中で

いろんなものに出会います。

 

 

 

美しい小川

花々

小さな魚

透明でキレイな水

樹の洞

森の怪(もりのけ)

大きな樹

心地よい風

夕陽

温かくて柔らかい空気

静かな森のざわめき

月の明かり

 

 

・・・それらに、癒されたり、

傷やカナシミを、いつの間にか、静かにされたり。

 

 

皆さん、この物語の解釈はさまざまだと思います。

 

ここからはわたし個人解釈感想・・

 

 

これは一見、森の中にある美しいものを探しにいくだけのような物語でもあります。

が、しかし。

 

これはつまり、ずばり、

 

この森は自分自身なんじゃないかということです。

 

(もっと言えば、森の中に立っている「木」が自分の中心(魂部分)なんじゃないかと。)

 

 

主人公の「僕」は「君」と一緒に森の中に入っていくのだけど、

君って誰?って考えました。

 

家族?

友達?

恋人?

 

いや、この「君」は、きっともう1人の自分なのだと思う。

 

 

つまり、わたしの解釈、これは

 

「世界一美しいもの」を探しに、

自分と一緒に

自分が

森(自分)に入っていく物語。

 

 

もう1人の自分が

「世界一美しいもの?あなたはもう知ってるよね、思い出して」

と自分に言ってるような気がしてならないのです。

 

 

 

森の中には美しいもので溢れているのだけど、

不思議な生き物として登場するのが

樹の洞にいるモリノケ。

森の怪と書いてモリノケ。

 

 

怪はあやしむとか、疑わしい、信用できない、って意味がある。

そういうものに対しては、恐れがありますよね。

実際、よくイラストで見る「森の怪」や「もののけ」って怖いです。

 

 

森(木)が自分自身だとすると

自分の中に「森の怪」がいるってこと。

 

 

でも洞(ほら)って大概は空洞になっていて、

通り抜けることもできたりする。

 

 

だから、森の怪は、自分の中を行ったり来たりする存在なんじゃないかなと、想像したりします。

「怖いもの」や「恐れ」を象徴する「怪」がときどき自分の中に住み着くイメージ。

(人生でいえば「嫌な出来事」「心配事」にも言い換えられるかもしれません。)

 

 

そんな「怪」も一緒に共存しながら、大きくなっていく木。

(いろんなものを貰う大きな樹には敬意を払う。大きな樹ほど、色々なものが棲んでいる。)

 

だから、「森の怪」は本当は悪者じゃない。

 

「生き物にとって木は大切な家」というように、「怪」にとっても同じくそうなんだと思います。

 

 

本日、この「森の怪」の音楽が完成。

物語の大事なシーン。

だいぶ悩み考え抜いた作品になったようです。

しーちゃんありがとう!)

 

 

 

物語の締めくくりはこう。

 

 

いつか僕は、木に生まれ変わりたいな。

そうして、鳥や虫や草花の話を聞きたい。

静かに、静かに。優しくね。

嗚呼、僕はもう、そろそろ、眠くなってきたよ……

 

 

 

・・・自分が自分のことを思い出させてくれたのかもしれない。

 

 

 

 

僕はある日、世界一美しいものを探そうと思ったんだ。

『それは、森の奥にある……』と、君に聞いたことがあった。

だから僕は、君を誘って、森の奥に出かけたよ。

森っていうのは、何処までも続いていて、深く深く広がっているんだ。

そう、本当に何処までもね。

森をどんどん行くと、僕らは美しい小川を見つけた。

花々が沢山咲いて、小さな魚も泳いでいたよ。

透明でキレイな水が、ユラユラと揺れていた。

裸足になって川を渡ると、僕らの足に揺れる水が、空に浮かぶ雲のように心地良かった。

『早速、お腹も空いてきたね。』

君は微笑んで、そう言ったんだ。

僕は、なんだか、不思議に心が軽くなり、森じゅうを飛び回っている夢を見たよ。

草の匂いが、とても素敵でした。

草はいいね。とても元気で、いつも汚れたものを隠してくれる。

隠すだけじゃないよ。ちゃんと命を紡いで、歯車のように回してくれる。

森はいつだって、初めは草から始まるんだ。

……さて、僕らは、大きな樹の前まで歩いてきたよ。

樹の洞には、大抵、不思議なものが居るね。

森ノ怪とか、そんなものたちです。

樹の枝はどんどん伸びて、僕らの手の届かない所まで行くよ。

風や雨も、乗り越えてね。

だから僕らは、大きな樹には敬意を払うんだ。

色んなものを貰うからね。

生き物にとって、樹は大切な家さ。

大きな樹ほど、色々なものが棲んでいる。

鳥や獣、虫やときには魚だって棲んでいるよ、カメやカエルや花々もね。

風が吹いてきたな。

遠い昔から、僕らは心地良い風が大好きなんだ。

グエルは心地良い風の吹く場所を知っている。

森で一番、心地良い場所。

だから、疲れた時には、黙ってグエルに付いて行くと良いよ。

草原の上で眠るのは、とても静かで気持ちが良いんだ。

傷だって、カナシミだって、いつの間にか、きっと静かにしてくれる。

そろそろ、日が暮れるね。

夕暮れ時も美しい。森は、いつだって美しいからね。

僕らは、少しだけ食べ物を食べて、夕陽に包まれました。

温かくて柔らかい空気、静かな森のざわめきが、耳と身体に心地良い。

嗚呼、あっという間に月が出た。もう、夜が来たんだね。

僕らの大好きな月の明かり。美しく不思議な時間。

遠くでアシュリが鳴いている。やがてジキムも泳ぎ出すかもしれないな。

星が一つ、二つ、輝き始めるよ。

草花は静かに、樹々も耳を澄ませているね。

虫は歌い、鳥は心地良い枝にとまって休んでいるよ。

いつか僕は、木に生まれ変わりたいな。

そうして、鳥や虫や草花の話を聞きたい。

静かに、静かに。優しくね。

嗚呼、僕はもう、そろそろ、眠くなってきたよ……

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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