期待と感謝の関係 〜期待する人と期待される人〜

 

 

 

「わたしは玲子さん(娘はわたしのことをこう呼ぶ)からの期待がいつもプレッシャーだった」

 

つい先日、次女に言われた一言です。

 

 

「あら、そうだったんだ、ごめんね。」

 

 

と謝ってから、彼女の子供時代からのこれまでをひとつずつ振り返ってみる・・。

 

 

子供の頃から勉強しなさいと言ったことはありません。

(宿題は終わった?はよく訊いてましたが)

受験するために私立の学校をやめると言い出した時には

あなたが本当にそう願うのだったら応援するから頑張って、と背中を押し。

ピアノやバレエのコンクールで思う結果が出なかった時は

「よく頑張ったね。」とこれまで努力したことだけを褒め。

 

 

しかしそんなつもりはなくとも、気付かぬうちに目に見えないプレッシャー(圧)を与えていたのでしょう。

 

(いや、ちょっとは自覚あり笑。無言の圧。言わない分、なお感じていたのかな。

子供は親の顔をよーく見てるものですから。これは子育てアルアルだと思う。)

 

 

 

期待、というのは、ある意味、それは親の愛でもありますね。

「自分の子供に全く期待などしておりません」

という親はあまりいないと思いますしね。

 

 

 

「期待する人(親)」

「期待される人(子)」

の中で生まれる無言の軋轢。

 

 

 

 

受験もコンクールも親子にとっては一大事で「共にがんばる」気持ちが強くなりますね。

 

 

しかし、実際に本当に頑張るのはこども本人。

親が頑張るのは金銭面や健康面や送迎などのサポート。

 

 

 

そもそも、それ無しには子供に頑張る機会(場)を与えられないわけで。

 

 

それがわかっているから、子供は、なお、プレッシャーに感じてしまうことはあるのだと思います。

 

 

 

「親も忙しいのに、自分の欲しいものも我慢して、私のためにこんなに協力してもらっているのだから期待に応えたい」

という思いですね。きっと。

 

 

 

 

加えて結果が出ないと、自分自身のショックよりも先に「期待に応えられず親に申し訳ない」と思う。

 

 

 

 

そして、そんなふうに思う子は総じてとーっても優しい。

 

 

 

 

「時間やお金がかかっても、それ以上に、あなたが頑張ることでわたしは喜びをもらっているのよ」

(もっと言うと「あなたが元気に生きてくれているだけで感謝なのよ。」)

 

 

 

親がその原点に戻るとすると、結果云々は関係ないこと。

 

(そもそも自分が出来なかったことを子に過度に期待するってどうなの?笑)

 

 

期待に応えてくれたら笑顔で感謝??

でもそうでなかったら???

 

 

「先生のご指導のお陰で入賞できました〜!」

 

期待していた結果が出なかったら??

感謝はない??

 

そもそもその「結果」ってなあに?

 

 

 

(あなたが言うその結果、大きなようで小さな世界だよ。

 

一番大切で素敵なことは、昨日までとは違う、成長したあなたの姿だよ。)

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

期待するから裏切られた気持ちになる。

期待するから失望しがっかりする。

期待するから疲れる。

 

 

期待が大きければ大きいほど落胆も大きくなります。

 

 

(そんな時は、大きな結果を期待出来るほど必死で努力した?と振り返ろうよ。)

 

 

 

 

目に見える誰かとの勝負(点数や順位)の結果に期待せず

自分自身(こども)の成長だけに目を向け期待すること。

 

 

もしも、期待通りの結果が出なくても

心から感謝出来るのが本物の感謝だと思います。

 

 

 

(人は欲深い生き物です。自分自身を振り返ってみても心の中のザワザワ感は欲深さからの期待からなのかもと思います。)

 

 

とっても難しいことだと思いますが、これは大切なことのような気がしています。

 

 

 

「子育ては自分育て」という言葉がありますが、本当にそうだなあと思います。

 

わたしを育ててくれた(現在も進行形)子供達に心から感謝です。

(自戒の思いも込め!)

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

「期待通りだけの世界」がもしあったとしたら、

正直、退屈でつまらないなと思います。

 

 

いろいろあるから面白いのです。

いろいろあるから奮起できるのです。

 

 

期待通りにいかないから成長できるのです。

 

 

生徒さんも先生も親御さんもやれることは精一杯やったはず。

それは紛れもない事実。

(そうではなかった、というのは本人が思うこと)

 

だからこそ、

やるだけやったら「結果(点数や順位)に期待」を手放し、

腐ることなく感謝を胸に進んだ方が次へのエネルギーになる!

 

 

と・・・そんなふうに思います。

 

 

そして何よりも、親子で挑戦できること、素晴らしい時間・・

いろんな感情を味わえること。

 

これは、子育てのその時にしかできない、人生の宝物です!!

 

 

 

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・・・・・・・・・・

 

 

 

兎にも角にも、応援くださり熱いサポートをくださった保護者の皆様には心より感謝申し上げます!!

あたたかい保護者の皆様にいつも助けられています!

ありがとうございましたheart

 

 

 

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