理念と方針

はじめに

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バレエは全てのダンスのジャンルにおいて基本となるところです。
だからこそプロのダンサーでもバレエを基礎としている人が多いのでしょう。
バレエを学ぶことで正しく全身の筋肉が使えれば正しい姿勢と綺麗なルックスを手に入れることが可能です。
また、バランスをとるところでは集中力、振りを覚えるのには記憶力が鍛えられます。
もちろん、真面目に御稽古を積むことで体力もつきます。
私は25年以上バレエを続けていますが内臓も丈夫で病気知らずです。
気持ちいい音楽にのせて楽しく踊れば、身体も気持ちもすっきりとします。

さて、バレエのレッスンはどのように始まるのでしょう。
世界各国でバレエは踊られていますが、どんな人でも全てはプリエから始まります。
バーレッスンは基本中の基本です。
「いつも同じことの繰り返し」ですが「いつも新しい発見がある」、それがバーレッスンです。
バーレッスンで練習したことが踊りにも出ますからとても重要です。
クラシックバレエの習得は本当に長い長い時間を要するものです。
頭で理解することと、身体が自由に動くことは必ずしもイコールではありません。

しかし段階を経て、時間と努力を重ねて、少しでもできるようになった時の生徒さんの表情は、
達成感と充実感に溢れ輝いています。
バレエの付き合い方や取組み方は人それぞれ違います。
時間的にも体力的にも余裕がある小さな子供は単純な動きをひたすら何年も繰り返すことで正しい動きを身につけます。
一方、身体が既に出来上がっている大人はどうやったら正しく美しく踊れるようになるのか考えて研究することができます。
自分にあったやり方やペースで焦らずコツコツと続けることが最も大切なことだと思います。

バレエは鍛え抜かれた精神と肉体が生み出す「芸術」です。
「バレエのある人生」はとても美しいものです。

理念と方針

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バレエ団に入団してプロのバレリーナとしてやっていけるのは、バレエを習っている人の中のほんの一握りです。
またその中で生計を立てることの出来る人は、さらに一握りです。

子供の頃からバレエ最優先で毎日充実した日々を過ごし、舞台上で最高の高揚感を、
幕が閉じればこれ以上ないほどの達成感を味わってしまった後で、
ただの趣味としてバレエを続けることのむなしさを、感じない人がいるでしょうか。
やはり、毎日バレエだけをやる生活、舞台で踊るという仕事に就きたいという願いがかなわないとなれば、
全てがいやになってしまうのではないでしょうか。

勤勉で練習熱心な日本人にはプロになれるようなダンサーがたくさんいるというのに、この現状を歯がゆく思います。
残念ながら日本はヨーロッパはじめ諸外国のように「職業としてのバレエ」が根付いていないのです。

一方で、プロのバレリーナを目指しているわけでもなく、とにかくバレエレッスン大好きでバレエをやめたくない、
という生徒がいます。
そんな生徒でも様々な壁があり、いつかは「選択の時期」が来てしまいます。
やめる理由で一番多いのは勉強との両立が難しいことです。
学校や塾に通いながらバレエをしている生徒が多く、バレエの練習時間の確保が難しくなることが上げられます。
特に舞台前の日々のリハーサルは疲労が重なり日常生活に支障を来たす恐れもあります。

また、バレエのせいで学校の成績が悪い・・将来はどうなるの・・・?と不安になるようでは、
楽しいはずのバレエが「不安の種」になってしまうことにもなり兼ねません。

練習風景

そこでFRAISは「将来の不安を少なくして、大好きなバレエをできるだけ長く、楽しく続けてほしい」という思いから、
「綿密に立てたスケジュールの元、レッスンしていただくこと」を大切に考えています。

華やかな舞台に立つためには、どんな人でも、努力が必要です。
「決められた時間の中で集中して取り組む」ことは、「自分の理想」に近付くための第1歩です。
実際に、FRAISの生徒達は、自分の目標をしっかり定め様々なことに努力しています。
FRAISの発表会を観ていただくと解るように、小学高学年から高校生の割合が6割以上を占めるほど、
長くバレエを続けている人が多いのです。
これはFRAISの大きな特色の一つと言えます。
(この特色を生かして立ち上げたのが「FRAIS ジュニアバレエ団」です。)

もし、バレエのレッスンをやめることになっても、本当にバレエが好きであれば、
たとえ自分の部屋で踊るだけでもバレエを続けるのではないでしょうか。
様々な事情でバレエをやめることになった生徒たちにも、クラシックバレエの基礎を学び、
一つのことに一生懸命取り組んだという自信は、人生においてかけがえのない宝物になります。
100人いれば100通りのバレエの向き合い方や取り組み方があります。
憧れで始める人、体力作りのために続ける人、中にはプロのバレリーナを目指している人もいます。

FRAISが一人ひとりの「夢」や「希望」に向かって頑張れる場所であり続けるために、
また、FRAIS(=新鮮 仏語。「フレイス」の読み方は造語)の名前の通り、いつも新鮮であり続けるために、
工夫を凝らした舞台作り、コンテンポラリーダンスの積極的な取り組みに勤めています。
長い時間をかけて習得するものだからこその素晴らしさがバレエにはあると思います。

私は一人でも多くの方にバレエの素晴らしさを伝えたいという想いと共に、
子供たちの身近にいるひとりの大人として見守り、サポートさせていただきたいと考えています。