小林紀子バレエシアター「マノン」観ました④

 

 

初めて観た「マノン」全幕。

こんなにドラマチックでおもしろい作品なんだ!と知りました。

滅多に上演されませんしね・・

おそらく鹿児島では一度もないのではないでしょうか。

上演権の問題もあるでしょうし、何より

この「マノン」という役を踊れる人はそう多くはないんだと思います。

テクニックのオンパレードというよりむしろアクロバットのオンパレード!という感じ。

「この役いただいて練習に練習をしてやっとできました」

というような人ではできないような役だと思いました。

キケンを伴うような技(特にパ・ド・ドゥ)ばかりの独特な振付で

でもテクニックを全く感じさせないような流れるような動き。

これを踊れる人はコンテもかなり上手な人だと思います。

新しいーーー!と思いました。

(初演が1974年ですからクラシックバレエの作品としては、実際、かなり新しいですね。)

だから、最後の最後まで惹きつけられました。

 

マノンの恋人デ・グリュー役のロバート・テューズリーは

昨年福岡であった「バレエの真髄」で吉田都さんの相手役で出演されるはずが

確か怪我で出演できなくなられて楽しみにしていたのに観れなかった・・・

という経緯があり、今回、初めて逢えて(観れて)嬉しかった!

彼の美しい身体と洗練された存在は華奢でしなやかな

島添涼子さん(マノン役)をさらに魅力的にみせていました。

お二人の寝室のパ・ド・ドゥ、沼地のパ・ド・ドゥはため息モノでした。。

 

喜入依里さんはマノンの弟レスコーの恋人役。

パンフレットの小林紀子先生のインタビュー記事に

「彼女はまだとても若くて、レスコーの恋人というような役は

経験ありませんが・・・やれる、という意向にかけることにしました。

・・・新しい可能性を見せてくれると信じています。」

と書かれていて、関係者からの期待の高さを伺えました。

喜入さんはこの役でバレエ団のソリストに昇格されたんですね。

 

喜入依里さんの日本人離れした

足の美しさったら・・・!!

 

生まれ持ったものも勿論あるとは思いますが

ここまでの道のりって凄まじい努力だったろうなーと胸が熱くなりました。

 

 

シルヴィ・ギエムのような足の甲・・しなり・・美しすぎる・・(BY REIKO)

多分・・・次期・・・・・・・主役・・・・・そのくらいスゴイ・・・・・・・。(BY MISATO)

 

 

 

鹿児島出身の方がこんなふうに活躍される姿を

見るのは本当にうれしいものですね。

 

舞台装置、美術、衣裳、

オーケストラ、全てが完璧で

 

ここは・・・・・・・・

 

 

パリ・オペラ座? 

 

コベントガーデン??

行ったことないけど。)

 

と錯覚してしまうほど。

 

 

そして、つくづく感じたのは・・・

 

日本人バレリーナの

レベルの高さ!!

 

その一言に尽きます。

 

あのレベルの中で競争を勝ち抜いて役を得た喜入さんはやっぱりすごいのです。

才能をもった選ばれた人たちが厳しい世界で必死で戦って

舞台芸術を通して観客に夢や元気を与えてくれる。。

だからこそ、バレリーナはバレリーナとして食べていけるような

そういうシステムを日本国が確立して欲しいです。

こんなところでわたしがつぶやいたって何の役にも立ちやしないですが・・・

これはいつも思っていることのひとつです。

歴史のある国には叶わないという人がいるかもしれないけれど

日本人には日本人のバレエがきっとあって、

日本人にしか出せないよさもあると思うのです。

(わたしは日本人ダンサー大好き!)

それをたくさんの皆さんにもっと知ってほしいなーと思います!

 

それにしても「マノン」・・観ることができてホントによかったです。

 

喜入依里さん、ありがとうございましたheart

これからも頑張ってくださいheartheart

 

 

 

 

 

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